RO逆浸透膜/放射能物質の除去率データ

放射能物質除去ができる「逆浸透膜浄水器ピュール・オー」では、RO逆浸透膜浄水システムにおける放射性物質に対する除去率を次に記載する値であると考えられるため、水道水中に基準値の20倍ほどの放射能物質が混入しても、十分基準値内に抑えることが可能であり、安全であると言えます。
ただし、基準値の25倍以上を超える濃度に達した場合、廃棄水についても基準値を超える可能性があります。

ダウケミカル社製FILMTEC RO逆浸透膜の除去データ①

データ① Cesium-134 and Cesium-137 Removal by RO

Evaluation of SpW RO for Four Radioactive Waste Processing Applications, UPW, 14(5), 48 (1997)

SW30HR
RO: FILMTEC(TM) SW30HR Membrane

このデータでは、放射性セシウム「Cs134」に対し99.52%、「Cs137」に対しては99.50%という高い除去率が証明されています。

但し、データ①の「SW30HR」は、海水淡水化用の膜であり、高圧(5.5Mp)における運転データのため、水道水を原水とする低圧膜を使用した場合、上記データより若干除去率が下がることが考えられます。



米国陸軍における有事の際に検証されたRO逆浸透膜の除去データ②

データ② Removal of lodine-131, Strontium-85, and Cesium-134 from Water
Decontamination of Water Containing Chemical and Radiological Warfare Agents by Reverse Osmosis (1977)
Reported by U.S. Army Mobility Equipment Research and Development Command
SW30HR
CA: Modified cellulose acetate (CA)
PA: Polyamide (PA-300)
Recovery: 50%

このデータでは、放射性セシウム「Cs134」に対し98.8%、放射性ヨウ素「I 131」に対し95.5%という高い除去率が示されています。

②についても①と同様の試験条件である可能性があります。従って上記条件をR.O.逆浸透膜の基本的除去概念※より推定すると、水道水に対応するR.O.逆浸透膜では、おおよそ95~99%の除去率であると考えられます。

RO膜メーカー技術者、大学教授(工学博士)、アメリカのRO膜メーカー、RO膜製品製造メーカーの協力により、協議したうえで参考意見をまとめたものです。

RO逆浸透膜/除去率データのトップページへ